Fujimigaoka
新たなステージ「学年担任制」
校 長 稲 垣 達 也
令和7年度が始まりました。本校は75周年という節目を経て、昨年度、東京都教育委員会表彰という栄誉を授かるに至りました。建学の精神を受け継ぎ、時代と共に進化を続けてきた成果であるとともに、何よりも皆様の御支援の賜物であり感謝の念に堪えません。
しかし、私たちの挑戦は、これで終わりではありません。
〔教育が未来を創る〕
「子供は未来の守護者」です。今の子供たちが平和な社会を守り、人類の未来を創造します。その子供たちを育てる教育は、未来を創る仕事であり、教育は未来からの負託です。本校は、今年度からコミュニティ・スクールの指定を受け、地域と一体となった学びの場として進化し続け、新しい時代に向けて更なる飛躍を遂げるべく、教職員一同、心を一つにして邁進していく所存です。
これからも皆様と共に歩んでいけることを楽しみにしております。よろしくお願い申し上げます。
〔新たなステージへ〕
さぁ、富士見丘小学校の新たなステージの開幕です。新たな挑戦の始まりです。正解のない未知の課題に挑戦することへの少しの不安と、いっぱいのワクワク感で、心が弾み、胸が高鳴ります。
先にお知らせした通り、本校では、今年度より「学年担任制」を導入します。
これまでの「学級担任制」は学級経営を一人の教員が担うものですが、これからの「学年担任制」は一人の教員に固定せず、学年教員全員で担当し、協働して学級経営を担います。
学年担任制は、これまで本校が貫いてきた「垣根のない学校」を、さらに一段高める根幹を形成するものです。学級の枠を外し、これまで以上に「例外なく誰もが安心して過ごせる、一人一人にとって居心地の良い学校」をめざします。
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〔学年担任制の目的〕
このことについて、3月に保護者アンケートをお願いしました。その結果(詳細はコチラ)、あくまでも実施前のイメージではありますが、9割の方が学年担任制の効果に期待すると肯定的に受け止めていただいている一方、5割の方が不安な気持ちがあることが分かりました。
「子供にとって効果が期待できる」(約85%)…複数の担任が協働して学級経営を担う。複数の担任が複眼的に一人一人の児童に対応する。児童がどの教員にも相談しやすい。
「教員にとって効果が期待できる」(約91%)…一人一人の教員の強みを生かした授業や指導ができる。若手とベテランが学び合い、教員育成に寄与できる。学年で統一した指導ができる。
「不安がある」(約52%)…複数の担任だと、報告・連絡・相談など大丈夫か。情報共有や対応に齟齬が生じないか。それぞれの教員が無責任にならないか。
〔多様化する課題を乗り越えて…〕
いずれにしても、社会の変化に伴い、学校教育を取り巻く状況は一層複雑になっており、学校や家庭、子供たちの課題も多様化しています。「個別最適な学び」や「協働的な学び」に象徴されるように、新たな教育の実現も大きな課題です。学年担任制が、それらの課題を解決する一助になるのではないかと考え、複数の教員がチームで対応する策を大きく進めることとしました。
「どうなるのかなぁ」という不安を取り除き、円滑な移行を目指し、各学年の実態に応じた実効性のある方策・指導体制で、柔軟に運用して参ります。多様な御意見を真摯に受け止め、子供たちにとってデメリットがないよう、円滑な運営をしてまいります。(詳細はコチラ)
この1年、皆様と共に、希望をもって歩んでいくことをお誓い申し上げます。
令和7年4月1日