Fujimigaoka
「心」と「命」を守る行動
校 長 稲 垣 達 也
「思いっきり遊んだ!」「思いっきりのんびりした!」「思いっきり学んだ!」、子供たちの元気な声が学校に戻ってきました。そんな一人一人の夏の思い出を胸に、今日からまた学校生活が始まります。
2学期は、運動会や音楽会をはじめ、学習や行事など、子供たちが大きく成長する機会がたくさんあります。友達と一緒に笑ったり、力を合わせたり、ときには悩んだり失敗したりしながら、学校生活を「思いっきり」楽しんでほしいと思います。
【 まず大切にしたいのは、子供たちの「心」】
夏休み明けは、すべての子供たちが同じように元気いっぱい学校生活をスタートできるとは限りません。
「なんとなく元気が出ない」「学校に行くのが少し不安」「友達のことが気になる」「理由は分からないけれど、心がざわざわする」、そんな思いを抱えている子もいるかもしれません。
だからこそ私たち教職員は、子供たちの小さな変化を見逃さず、声なき声にも耳を傾けていきます。そして、子供たち一人一人の「心」と「命」の安全・安心を、全力で守ってまいります。
子供たちにも、「困ったときには一人で抱え込まなくていい」「SOSを出していい」ということを繰り返し伝えていきます。
【「指示を聞いて逃げる」から、「自ら考えて命を守る」へ】
もう一つ、この2学期に力を入れるのが防災教育です。
本校では防火設備や避難経路等を改めて点検するとともに、9月前半を「防災強化旬間」とし、これまでの避難訓練の在り方を見直します。
これまでの避難訓練では、「お・か・し・も・ち」を守り、先生の指示をよく聞き、決められた経路を落ち着いて避難することを大切にしてきました。もちろん、これからも避難の基本は変わりません。
しかし、実際の火災では、「いつもの階段が使えない」「廊下に煙が充満している」「近くに先生がいない」といった、想定外の状況が起こる可能性があります。そこで、従来の訓練に加え、状況に応じて自ら危険を判断し、自分と周囲の命を守る力を育てる訓練へと段階的に改善していきます。
通常の避難、避難経路の変更、煙から身を守る体験、そして一刻を争う場合には整列や指示を待たず、危険から離れて直ちに避難する訓練へ、子供の発達段階に十分配慮しながら、一つ一つ経験を積み重ねていきます。
また、9月には全児童に三角巾を配布し、防災頭巾の中に常備します。けがの応急手当だけでなく、避難時に口や鼻を覆う方法などについても、実際に体験しながら学んでいきます。
【「自分の命を守る力」は、生きる力】
災害は、いつ、どこで起こるか分かりません。そして、そのとき必ず大人がそばにいるとは限りません。だからこそ、私たちが子供たちに身に付けさせたいのは、単に「避難訓練が上手にできる力」ではありません。
「何かおかしい、と危険に気付くこと」「自分で考えること」「迷ったときには、より安全な方を選ぶこと」「そして、自分と周囲の命を守るために行動すること」、これらは、災害時だけに必要な力ではなく、これからの人生を生きていく上でも大切な力だと考えています。
【 子供も、教職員も、「心」と「命」を守る行動ができる学校 】
子供たち一人一人が安心して学校に通い、友達と学び、笑い、挑戦し、「今日も学校に来てよかった」と思える富士見丘小学校を、教職員一同でつくってまいります。
保護者・地域の皆様には、2学期も本校の教育活動への温かい御理解と御協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
令和8年9月1日