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学年担任制とは
従来の「学級担任制」は、学級経営を一人の教員が担いますが、【学年担任制】では、一人の教員に固定せず、児童の指導、教科等の授業、事務などを、学年教員全員で担当し、協働して学級経営を担います。
【学年担任制】は、本校が貫いてきた「垣根のない学校」を、さらに一段高める根幹を形成するものです。学級の枠を外し「例外なく誰もが安心して過ごせる、一人一人にとって居心地の良い学校」をめざします。 |
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指導・組織体制
【学年担任制】をより効果的なものとするために、「通常の学級」や「さくら学級」の担任とともに、専科や「きこえとことばの教室」の教員らが、これまで以上に一体となり、チーム富士見小の教育活動に取り組んで参ります。
そして、朝や帰りの会、給食や清掃指導など、学級経営の基盤となる日々の指導は、学年の段階により月毎や週毎に学年教員が入れ替わり、一人一人の児童を多面的・多角的に複数の眼で見取れるようにします。
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教科指導
学級担任制では、学級のほぼ全教科を1人で担いますが、【学年担任制】では、学年教員全員で教科指導に責任を持つという考え方で体制を組みます。
具体的には、1〜2学年は、学年3人の教員それぞれが学級活動・道徳・国語(言語領域)を分担して3学級とも担当しています。3〜6年生は、学年2人の教員が社会科と体育などの教科を入れ替えて担当しています。また、単元毎に分担するなど、効果的な指導体制を工夫しています。 |
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生活・総合・特活
生活科や総合的な学習の時間の授業は、学習内容や時期に応じて、学級単位ではなく学年単位で取り組んでいます。
例えば、3〜6年生の総合的な学習は、学年合同でグループを編成して、テーマごとに探究的な学習を展開しています。
算数は、すべての学年で習熟度別指導を実施し、1〜2年生は3学級5展開、3〜6年生は2学級3展開で学んでいます。 |
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交流及び共同学習
「通常の学級」と「さくら学級」の交流及び共同学習を推進し、交流給食のほか、算数や体育、生活科、総合的な学習の時間、学年行事などの特別活動のほとんどは、学年単位で取り組んでいます。
また、幾つかの教科は、通常の学級の教員が、さくら学級の授業を担当し、さくら学級の教員と協働して指導に当たったりしながら、垣根のない学校を目指しています。 |
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アンケート調査と考察
実施前の3月に、保護者アンケートをお願いしました。あくまでも実施前の思いでありますが、9割の方が学年担任制の効果に期待すると肯定的に受け止めている一方、5割の方が不安な気持ちもあることが分かりました。
今後も定期的なアンケートを実施するなど、「どうなるのかなぁ」という不安を受け止め、円滑な移行を目指し、各学年の実態に応じた実効性のある方策・指導体制で、柔軟に運用して参ります。 |